vol.010
ココロMental
コロナ禍で、私たちの暮らし・衛生意識は大きく変わりました。今までは多少汚れていても気にならなかったけれど、コロナ禍で家の中をきれいに保つ意識が高まった、という人が増えました。また、在宅時間が増えたことで、掃除を含め、家事負担が増えたと多くの人が感じています。多少負担が増えても苦にならない人もいれば、ストレスが溜まって仕方がない人もいるでしょう。あなたは日々の掃除をどのような気持ちで行っていますか?
1都3県に住む30代から50代の既婚女性を対象に掃除の意識・実態に関する調査を行ったところ、女性には6つのお掃除タイプがあることがわかりました。あなたはどのタイプに近いでしょうか?
掃除好き度 (6点満点)
“徹底的に掃除をして、
常に家がピカピカな状態を維持していたい”
掃除好き度
“掃除をして、
「きれい」を実感できることが楽しい”
掃除好き度
“家族の健康を守るために掃除をする”
掃除好き度
“掃除は面倒な作業で、
できるなら頑張りたくない”
掃除好き度
“掃除は苦手なので家族とシェアし、
他のことに時間を使いたい”
掃除好き度
“掃除=日々のルーティン”
ここまで6つのお掃除タイプの特徴を見てきましたが、あなたはどのタイプに近かったでしょうか。お掃除好きでも、コロナ禍によって増えた掃除はストレスに感じる、という人もいるのではないでしょうか。実際、女性の約6割が、外出自粛の影響で自分自身の家事負担が増えたと感じています。中でも、見えない菌が気になる健康第一派と、掃除に時間をかけたくない家族とシェア派は、特に高くなっています。いつもピカピカ派や楽しくお掃除派も高いことから、掃除好きであっても、コロナ禍による掃除負担増加はストレスになっていることがわかります。
では、女性の家事負担を軽減するにはどうしたらいいでしょうか。
掃除に関する意識について、さらに聞いてみたところ、男性の方が女性よりも「掃除は好きだ」「掃除は楽しい」と思っていることがわかりました。特に、若い男性ほど掃除に対してポジティブな気持ちを持っています。
コロナ禍で、特に女性の家事負担が増えたことがわかりましたが、それぞれが得意なこと、好きなことを活かして家族で分担できれば、負担が軽減されるのではないでしょうか。
今回の調査で、掃除の目的や求める仕上がり度合は人によって異なること、そして、30代、40代の男性は女性よりも掃除好きであることがわかりました。それぞれが「好き」「得意」な分野を受け持つようにすることで、コロナ禍で増えた負担が軽減されるのではないでしょうか。「家族に任せた掃除の仕上がりに満足できない!それなら自分でやった方がいい!」と思わずに、ご家庭に最適な掃除スタイルを見つけましょう。「多少お金をかけてでも掃除の手間を減らしたい」「掃除をする時間があるなら、別のことのために使いたい」と思っている方は、掃除を楽にする機械・ロボットを購入したり、思い切ってプロに任せることを検討しましょう。この機会に、ご家庭の家事スタイルを見直してみませんか?
執筆者:東京ガス都市生活研究所 研究員 笹岡 恵梨
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東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者が豊かな暮らしを創造するための情報を提供すると共に様々な提言を行っています。