vol.002
カラダPhysical
新型コロナウイルスの感染拡大によって、自宅で過ごす時間が増えたり、清潔を保ちたいという思いが強くなったりと、お風呂に入る、シャワーを浴びる機会が増えています。コロナ禍での慣れない生活に疲れている人が多いせいか、お風呂で疲労回復したいという声が多く寄せられています。冬に向かってお風呂がさらに恋しくなる時期、お風呂をもっと積極的に楽しんでみませんか?
「お風呂に求めることは?」という調査を実施したところ、男女ともにトップが疲労回復であり、2位以下を見てみると女性はダイエット、リラックス、美容、男性はリラックス、睡眠改善と続きます。トップ10を見てみると、女性は美容系、男性は体づくり(ストレッチや筋トレ)に違いが見られます。
疲労回復やリラックス、睡眠改善が上位に来ていることからも皆さんだいぶお疲れのようですね。一方、お風呂時間が増えている中で、「お風呂で同時にやっていることは」と聞くと、歯磨き、掃除、マッサージ、ストレッチなどが上位に上がり、まだまだ楽しむまでは至っていないようです。
(n=739)
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
女性 | 疲労 回復 |
ダイエット | リラックス | 美容 | 睡眠 改善 |
マッサージ | 肩こり 解消 |
ストレス 解消 |
TV 鑑賞 |
音楽 鑑賞 |
男性 | 疲労 回復 |
リラックス | 睡眠 改善 |
マッサージ | ダイエット | 音楽 鑑賞 |
TV 鑑賞 |
ストレッチ | 筋 トレ |
ストレス 解消 |
「コロナ禍で自宅での暮らしで増えた時間」の調査によると、どの年代でもバスタイムが増えていました。その中でも特に増えていたのが20代女性。
アンケート調査からも20代女性は、3人に1人が入浴剤を使ってお風呂を楽しんでいるようです。さらに、スマートフォンを持ち込んで音楽を聴いたり、動画を見たり、読書をしたり、自分時間を満喫しています。
休日に外出する回数が減り、お風呂でゆっくりする時間が増えました。旅に出た気持ちになるように、入浴剤を集め、行きたい場所に合わせて選ぶと気分もup↑
友だちに勧められサイリウムバスにチャレンジしてみたら楽しかった♡きらきら光るサイリウムが電気を消すと幻想的。お風呂プラネタリウムやお風呂カフェもおススメ。
スマホを眺める時間が増え肩こりが酷くなったので、肩こりに効く入浴剤を入れています。外出できないのでリフレッシュのために湯船でテレビを見て長めに入っています。
長期化するコロナ禍で、外出したいけど自粛している人や運動不足が気になるという人も多いと思います。温泉をテーマにした入浴剤で旅気分を味わったり、ウォーキングをするのもいいですが、もう少し積極的に疲労回復をしたい人にお勧めしたいのが「おうち湯治」プログラム(**)。これは東京ガス都市生活研究所が開発したプログラムで、日本の湯治とドイツの温泉療法を参考に自宅で出来るように作られたものです。1日の体温の変化に合わせて、入浴と軽い運動、就寝時の瞑想を組み合わせることで、睡眠の質が改善や健康感の向上が期待できる3週間のプログラムです。在宅が続いている方、これを機にスタートしてみてはいかがでしょうか?
朝 |
1.
徒歩運動 2.
冷ためのシャワー |
---|---|
夜 |
3.
全身浴 4. 就寝前の瞑想 |
就寝前に、仰向けで布団をかけ、1~3の順で、頭の中で「」の言葉を唱える。
そうはいっても光熱費が気になるという人も多いようです。そこで、最後に簡単にできる省エネのアイデアを3つご紹介します。すべて実践することで約18,000円の節約につながります。※
お風呂の設定温度は高めに設定しがちですが、体に負担が少ない約40℃がおすすめ。例えば設定温度を2℃下げると、約9%も省エネに。
お風呂の水量を見直してみましょう。湯量の設定をかえて、お風呂の水量を20L少なくするだけで省エネに。
残り湯が温かいときや入浴回数が増えている人は、追い炊き機能を上手に使うと省エネに。
年間の省エネ効果 ※ | |||
---|---|---|---|
節約 18,000円 |
ガスの 67㎥ |
水の 40㎥ |
CO2の 129㎏ |
今回は、コロナ禍に負けず、もっともっとお風呂を楽しむアイデアをお伝えしました。疲労回復効果はもちろん、リラックスしたり癒されたり、冬の寒い時期には肩までつかるだけでほっと一息つけるのもお風呂のいいところ。
ぜひ色々なアイデアを取り入れて、更にバスタイムを楽しんでみてくださいね!
執筆者:東京ガス都市生活研究所 主幹/東京家政大学 非常勤講師/博士(学術) 三神 彩子
東京ガス都市生活研究所 研究員/睡眠改善インストラクター・温泉入浴指導員 藤村 寛子
東京ガス都市生活研究所 研究員 濱田 結子
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東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者が豊かな暮らしを創造するための情報を提供すると共に様々な提言を行っています。