vol.009
カラダPhysical
コロナ禍で新しい生活様式に変わっていく中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
筋トレを始めたり、新しい料理に挑戦したりと自分磨きに時間を費やしている方、ついつい間食が増えてしまい、体重が気になる・・なんて方もいるのではないでしょうか?
今回は、高たんぱくで低カロリーな鶏ムネ肉を「土鍋」を使ってジューシーで軟らかく調理する方法についてご紹介します。
肉がパサパサになってしまう原因のひとつは、「火を通しすぎること」です。
「都市生活レターvol.005
「土鍋の余熱を使って料理上手に!~野菜の煮物~」でご紹介したように、土鍋は金属製の鍋と比べて、保温力がすごいのです。その保温力をここでも活用して調理してみました。
写真 土鍋に鶏ムネ肉が入っている様子
土鍋(白刷毛目深鍋8号)に2Lの水を入れ、沸とうしたら約300gの鶏ムネ肉を入れて蓋をして消火し、そのまま40分ほど放置しました。水温、鶏肉の温度変化を測定し、肉の中心温度が75℃で1分継続相当(※)の、食中毒防止の加熱条件をクリアした時点で、調理を終了しました。土鍋を使えば、沸とう消火後の余熱だけで鶏肉を加熱できることが温度変化から分かりました。
(※)厚生労働省により、食肉による食中毒防止のための加熱条件として、中心部を「75℃で1分」もしくはそれと同等な加熱を行うことが必要とされています。(厚労省:食肉の加熱条件に関するQ&Aより)
次に、ゆきひら鍋と電子レンジを使って次のように調理を行い、調理前後での鶏ムネ肉の重量変化を土鍋調理のものと比較しました。
ゆきひら鍋:ゆきひら鍋(アルミ製・径24㎝)に水2Lを入れて蓋をして点火し、水温が98℃になったら鶏肉を入れて加熱を継続し、肉の中心温度が75℃で1分継続した時点で調理終了。
電子レンジ:鶏肉を耐熱皿にのせてラップして加熱し、内部温度が80℃になったら調理終了。
鶏ムネ肉の重量残存率をみると、土鍋が他の2種類の加熱方法よりも調理による重量の減少割合が小さくなりました。
土鍋の方が加熱によって肉内部の水分や肉汁などが減少した割合が少なく、結果的に重量減少が少なくなったのです。つまり、土鍋の余熱で調理した方が、ジューシーに仕上がると言えそうです。
では次に、加熱調理後の肉の硬さ・軟らかさも比較してみましょう。
土鍋、ゆきひら鍋、電子レンジ、それぞれで調理した鶏ムネ肉の硬さを測定したところ、硬い順に、「電子レンジ>ゆきひら鍋>土鍋の順となりました。やはり、土鍋が最も軟らかいことが分かります。
パサパサになりやすい鶏ムネ肉でも、土鍋の余熱を使うとジューシーで軟らかく調理することができそうです。余熱だけで野菜だけでなく、肉も調理ができるとは、やはり、土鍋の保温パワーはすごいですね!
次のレシピでご紹介するサラダチキンは、鶏肉特有の臭みもなく、しっとり軟らかい仕上がりです。また、1回の調理で2品作れる同時調理にもチャレンジしたレシピもご紹介。パンを添えれば、お手軽に1食分のメニューになります。食材の鶏肉のうまみを存分に生かした無駄のないレシピです。ぜひご家庭でお試しください。
【準備】
<作り方>
2. 土鍋に布巾を敷き、水を入れてふたをし、強火にかけます。鍋ぶたの穴から蒸気がしっかり上がったら素早く1を入れてふたをし、再び蒸気が上がったら火を止めます。そのまま余熱で60分保温します。
<アドバイス>
【準備】
<作り方>
<アドバイス>
執筆者:東京ガス都市生活研究所 統括研究員 松葉佐 智子
レシピ監修:東京ガス食情報センター 茂木 一江
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東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者が豊かな暮らしを創造するための情報を提供すると共に様々な提言を行っています。