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シャカイSocial
毎日のちょっとした“めんどくさい”を解消するだけで、省エネや節約、時短につながるとしたら、やらない手はないですよね。コロナ過で食費や光熱費が増えているのが気になっている人も多いようです。実は、ゆでる調理を少し工夫するだけで、ガスや電気などのエネルギーや水の使用量、さらに、時間を短縮することができます。ぜひ、毎日の生活に取り入れてみてください!
コロナ禍で増えた支出についてアンケート調査をしたところ、在宅の機会が増えたことにより、自宅での食費や光熱費が増えたと回答する人が多くいました。
そんな時に簡単にできて、省エネ、節約、時短につながる一石二鳥の調理法があったらいいですよね。今回は、「ゆでる調理」を工夫して、ムダをはぶき、支出を減らす方法をご紹介します。
ゆでる調理のムダをなくすポイントは大きく4つ、1.同時にゆでる、2.順番にゆでる、3.蒸しゆでにする、4.余熱を使う、です。1、2はすぐにイメージがつくと思いますので、今日は3.蒸しゆでにする、と4.余熱を使う、に注目してご紹介します。
例えば、肉や野菜を調理した時の付け合わせとして、お弁当やクリームシチューの彩りとして、ブロッコリーは大活躍。いつもならたっぷりのお湯でゆでるところですが、これからは少量の水で試してみてください。ブロッコリー100gなら100mlでOK。火が通るか心配かもしれませんが、ふたをして蒸しゆでにすれば蒸気でしっかり火が通ります。
500mlの水と100mlの水でゆでた場合を比べてみると、ブロッコリーを少ない量の水で蒸しゆですることで、ガスの使用量が約50%、水の使用量が約80%削減!ゆでる量に合わせてフライパンや鍋の大きさを選びましょう。
通常法とエコ法のガス使用量の比較
ゆで卵といえば、沸騰してから10分以上加熱するのが通常の作り方。でも、ふたを上手に使うことで、沸騰後、火を止めて放っておくだけでOK。余熱により黄身までしっかりと熱を通します(半熟卵にしたい場合、置いておく時間を調節してください)。
余熱を活用した場合としなかった場合を比べてみると、余熱を活用して卵に火を通したことで、ガス使用量が約40%削減!火を消した後、しっかりふたをしめるのが成功のポイントです。
通常法とエコ法のガス使用量の比較
今回は、毎日のルーティン作業のムダをはぶき、省エネ・節約・時短につながるゆでる調理の工夫をご紹介しました。塵も積もれば山となる、エネルギーも自分の時間もどちらも大切。同じ出来上がりが期待できるなら取り組まないのは損ですね。
ぜひゆでる調理の工夫、毎日の調理に取り入れてみてください!
執筆者:東京ガス都市生活研究所 主幹/エコ・クッキングナビゲーター/東京家政大学 非常勤講師/博士(学術) 三神 彩子
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東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者が豊かな暮らしを創造するための情報を提供すると共に様々な提言を行っています。