都市研コラム都市研コラム

スポーツの秋、運動しませんか。

 空も高く秋晴れの過ごしやすい季節となりました。皆さんはこの素晴らしい季節をどのように過ごされていますか。


 小学校の近くを通ると子供たちの歓声が響き、運動会が開催されています。運動会といえば、親子競技に駆り出され、スタート前はコーナーをきれいにまわりトップでゴールする完璧なイメージがありながら、いざスタートするとイメージ先行で足がもつれて転倒。会場の大歓声の中、子供からはブーイング。こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。やはり日頃の運動不足のせいでしょうか。


 文部科学省が実施した「体力・スポーツに関する世論調査(全国20歳以上の男女を対象)」調査によると7割強が運動不足を感じています。その中でも30代が9割弱で最も運動不足を感じています。(図1)また、1年間に行う運動・スポーツ日数でも週1日以上運動する人は他の年代に比べ30代が最も低く4割となっています。(図2)


図1 普段、運動不足を感じているか


図2 この1年間に行った運動・スポーツの日数


 それでは運動不足を感じながらも30代はどのような運動をしているのでしょうか。東京ガス都市生活研究所の調査では、現在行っている運動を聞いたところ、30代に限らず、各年代とも「歩く」「ジョギング」「ストレッチ・体操」が高くなっています。(図3)各年代とも身近で手軽にできる運動で健康増進をしているようです。


図3 あなたはどのような運動をしていますか?/現在行っていること


 運動で気持ちよく汗をかいた後に大切なことは疲れを残さないことです。運動後の疲労の原因は筋肉疲労です。運動を継続するためにも筋肉疲労を効果的に回復させることが必要ではないでしょうか。筋肉疲労を回復させる方法として、おすすめなのはお湯につかる「浴槽入浴」です。浴槽入浴は「温熱」「水圧」「浮力」の3つの相乗作用により、筋肉疲労の回復に必要な血行が促進され、シャワー浴よりも回復しやすいことがわかっています。(図4:風呂文化研究会「運動とお風呂のいい関係」


図4 入浴後の筋肉疲労の回復度


 気候が穏やかで過ごしやすく、運動には絶好の季節です。運動は健康増進やストレス発散など身体もこころもリフレッシュさせてくれます。日頃、運動不足を感じている方は、この機に無理のない運動をはじめてはいかがでしょうか。運動会でイメージどおりに走れてトップでゴールするかもしれませんね。


岩田 貴明

このページの先頭へ