「親子での入浴に関する実態調査2007年11月」によると、父親、母親ともに子どもと一緒に入浴している人は8割以上になります。母親は「主に平日」、父親は「主に休日」も多く、家庭によっては平日・休日で分担されている様子も見受けられますが、父親母親とも「平日と休日どちらも」が最も多く、平日休日を問わず、親子で一緒に入浴している実態が明らかになりました。
子どもと一緒に入浴する理由のトップは「コミュニケーションのため」。特に父親の8割近くが「子どもとのコミュニケーションのため」と答えています。
「浴育」の基本は「お風呂での親子のコミュニケーション」です。
調査結果では、子どもとの入浴中にすることの第一位は「会話をすること」84.6%、第二位は「おもちゃで遊ぶ」43.1%、第三位は「頭を使う遊び」18.7%となっています。自由回答では、それぞれの場合において、「お風呂だからこそ、子どもの本音が聞ける」「おもちゃがなくてもお湯が楽しい遊び道具になる」「ひらがな、九九の練習が遊び感覚でできる」などの意見があり、お風呂ならではの楽しみ方をしながら、親子のコミュニケーションを行なっています。
お風呂場では親子の距離が近く、テレビなど会話の妨げになるものがないという空間的な特徴に加え、裸で触れ合うことやお湯の温度によりリラックス感が高まることから、他の場所とは違った、より親密なコミュニケーションが可能になります。
親子のコミュニケーションを深めるために、「浴育」はおすすめです。
興梠 真紀(こおろきまき)