前回のコラムでは、都市生活レポート「家事分担の意識と現状2011」から夫婦の家事分担の満足度について触れました。今回はこのレポートから、妻の家事ストレスについて詳しくご紹介します。
洗濯・掃除・食事作りといった主な家事について、妻がどの程度ストレスと感じるかを聞いた設問では、どの家事でも、またどの年代でも「(ストレスと感じることが)よくある+時々ある」と回答する人が2002年に行った前回調査より増えています。
次に、ストレスを感じる理由を問うと、「時間がかかる」「好きではない」「きりがない」といった理由が多く上げられ、妻の家事に対する否定的な気持ちが見られます。
ボリュームは多くありませんが、ストレスを感じる理由のうち、洗濯・掃除・食事作りのすべてで前回調査より増加している理由は「うまくできない」です。家事について親や周りの人から十分に教えてもらっていない、といった背景があるのかも知れません。そのためでしょうか、最近は家事の基礎やコツを教える教室が人気です。例えば衣類のボタン付け、ウールセーターの手洗い、包丁の研ぎ方などが学べます。
また、変わったところでは自然の中や山の頂でアイロンをかけるエクストリーム・アイロニングなるスポーツもあるようです。とても気軽にまねはできませんが、気候の良いときにテラスやベランダで風を感じながらアイロンをかけたら、普段とは違った気分になれそうです。
あなたが家事ストレスを感じる理由は何ですか?「うまくできない」場合は、新たにコツや技術を身につけたり、楽しい家事の方法を取り入れてみるとストレスの軽減につながるのではないでしょうか。