前回のコラム「ガンダムコラボレーション」では、いわゆるガンダム世代と呼ばれる40代をターゲットとしたコラボレーション企画について書きました。
その中で、一見ガンダムとは関係性がなさそうなコラボ商品として豆腐を見つけましたが、さらに新商品が発売されていました。
これからの季節を見据えた鍋用ズゴックとうふです。
ガンダムファンではない人にとっては何のことだか解らないと思いますが、ファン層が共有している価値観やキーワードと、豆腐の機能(風味)やデザインを融合させており、コラボ商品の完成度の高さが光っています。
さて、この鍋用とうふもガンダム世代をターゲットにしていることは間違いないと思いますが、晩酌用の冷奴と違い、どのように食されるのでしょうか。
都市生活研究所が行った調査では、40代男性の普段の夕食(平日)は8割以上が自宅でとっていることがわかりました。これは休日でも同様の結果です。(図1)
さらに、この夕食を誰と一緒に食べているかを聞いたところ、休日の夕食でも40代男性の約4割の方が自分ひとりで食べているということがわかりました。(図2)
これは、少し意外な結果でした。40代男性回答者の単身世帯割合をみると、ひとり暮らしである回答者は約2割に留まっています。(図3)
同居者がいる40代男性でも、休日の夕食をひとりで食べている層が一定数いるようです。
鍋料理といえば、手軽に準備が出来て大人数で食べることができる夕食メニューですが、一人で食べるにはちょっと不向きかもしれません。
一方で、今回の新商品のように趣味の延長で食べる豆腐は、このターゲット層(ガンダム世代)の「ひとり夕食」に鍋料理というジャンルを加える可能性が感じられます。
すでに、発売元のWEBサイトでは、ガンダムの1シーンを再現した鍋レシピが登場しています。
自分用にアレンジしたこだわりのジオラマ鍋で休日を過ごすのも楽しいのではないでしょうか。
一人用の鍋セットと並んでズゴックとうふが売っていたら、おもわず買ってしまいそうです。