すがすがしい天気で過ごしやすかった5月も終わり、そろそろ梅雨の時期が近づいてきました。お天気の日には外でお子さんと遊びに出かけていた方も、雨降りの週末、たまには家の中でお子さんと一緒にお料理なんてしてみるのはいかがでしょうか?
都市生活研究所が2014年2月に行った親子調理に関する調査の中で、小学生の子どもを持つ母親に、子どもと一緒に料理をする場面を聞いたところ、「休日の夕食」が最も多いという結果でした(図1)。やはり、比較的余裕がある時間帯に実施されているのですね。また、休日の夕食時に親子料理をする頻度が高い家庭は、頻度が低い家庭よりも、平日の夕食作りにおいても親子で料理していることがわかりました。平日の夕方、お子さんがキッチンにいるお母さんと一緒に学校であったことなど、いろいろとおしゃべりしながら一緒に夕食の準備をしているのでしょうか。
子どもと一緒に作るメニューとしてはカレー・ハンバーグ・餃子などが多くあげられ、やはり「子どもが好き」で「子どもに任せられる作業がある」メニューが人気のようです。
2008年の都市生活レポート「親子料理の実態とその効果について~親子料理促進の鍵を探る~」でも報告されているように、子どもウケのよい作業としては、「トン・こね・ジュー」、すなわち切る・混ぜる・焼くといった、いかにも調理しているという気分を味わえる作業が好まれているという報告もあります。
今回、訪問調査をしたお宅でも、親子で一緒に餃子を作っているご家庭もあり、「タネをこねて、包むのはお子さんが担当!」という声も聞かれました。
ところで、最近ではイクメンパパの話もよく耳にしますが、親子料理へのお父さんの参加はどうでしょうか。親子で料理をする男性に聞いたところ、休日の昼食、休日の夕食に親子で料理することが多いようです(図2)。
お父さんというと、アウトドアでの活躍がイメージしやすいのですが、キャンプやバーベキューなどの野外での活躍よりも、実際は週末に日常的に料理をしている様子がうかがえます。休日に料理を手伝うことで、母親の家事負担を少しでも軽くしてあげているのでしょうか。
男性が親子で作るメニューでは、母親と同様に「カレーライス」がトップでしたが、「パンケーキ・ホットケーキ」や「お好み焼き・たこ焼き」といったメニューもカレーに次いで多く見られました。「混ぜて焼くだけ」という手軽さと、子どもにも任せられる作業の多さが人気の原因かもしれません。ホットプレートを活用して子どもと遊びながら気軽に作っている姿が想像できますね。インタビュー調査からも、「ホットケーキ作りはパパ担当。子どもも遊び感覚」という声が聞かれましたが、ホットケーキでフライパンに絵を描いて焼いてみたり、お父さんと一緒に料理をするときは、子どもも楽しんで遊びながらやっていることが多いようです。
最近は夏休みの自由課題に料理に取り組む小学生も多くいるそうです。子ども向けの簡単なお料理レシピサイトやテレビのお料理番組なども充実しています。
最近あまりお子さんと一緒に料理をしていないなと思った方、ぜひこの機会にお子さんと一緒に楽しくお料理してみませんか。