「トリック・オア・トリート」
このセリフ、耳になじんだ方も多いのではないでしょうか。先日はハロウィンでしたね。スーパーの店頭ディスプレイや各所で開かれるイベントなど、ハロウィンもずいぶん一般化してきたように思います。
ハロウィンに食べたいメニューは?と考えたときに、主菜や副菜になるメニューはなかなか思い浮かばないのですが、クリスマスにチキン、大晦日に年越しそば、お正月におせちとお雑煮......と言った具合に、イベントごとにはその日にちなんだ「食」がつきものです。
今年5月に都市生活研究所が行った「食に関するアンケート」では、およそ2割の人が成人後に行事食を食べることが増えた、と回答しました。
理由を見てみると「子供に食を通じて季節行事を伝えたい」「季節行事を重視するようになった」など、季節行事に対する意識が高いことが分かります。
ちなみに、どのように行事食を用意しているか見てみると、「雑煮」「年越しそば」は自分や家族が作るという人が7割を超えている一方、「恵方巻」や「柏餅」、「うなぎのかば焼き」「おはぎ」などは購入して用意するという人が5割前後を占めており、ものによっては、出来合いのものを買ってくることも少なくないようです。
先日、スーパーでおせち料理を予約するチラシを見かけました。昔に比べると、自分で作らなくても簡単に用意することができるようになったことも、行事食を食べることが増えた一因になっているかもしれませんね。
おせち料理はお正月に営業しているお店が無かったことで、保存のきく食事を事前に用意しておいたものですが、今や24時間営業のコンビニをはじめ、元旦から営業しているお店も珍しくありません。それでも、おせち料理をお正月に用意するのは、「季節の行事を大事にしたいから」という心の表れと言えそうです。