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洗濯スタイルの変化

 お天気がいい朝には、いろんなものを洗濯したい衝動に駆られるのは私だけではないと思います。朝のうちに洗濯をすれば夕方にはすっきりと乾き、取り込んだ衣類からは太陽の匂いがするみたいですよね。今回は洗濯の現状に関するアンケート結果の一部から、まず洗濯を行なう時間帯についてご紹介しましょう。 (2005年実施・都市生活研究所調べ)

平日と休日の選択時間に関するアンケートの結果グラフ

 アンケート結果によると午前中に洗濯をする人が8割を占めています。これは10年前とほぼ変わりません。平日と休日を比べると、休日の方が9時から正午までに行なう人が増え、午前中でも少しゆっくりと洗濯に取り掛かる実態がうかがえます。そしてもう一点、平日と休日で注目すべき時間帯があります。それは夜の洗濯です。休日よりも平日の方が夜に洗濯をする人が多いことがわかります。平日の夜に洗濯をする人の割合は10年前の4割増しになりました。下のグラフは主婦の就業形態で分析したものです。
主婦の就業形態に関するアンケートの結果グラフ

 夜に洗濯をするのは働く主婦、特にフルタイム勤務の人にその傾向が高いといえます。10年前と比べると、フルタイム以外の主婦であっても夜に洗濯をする比率が高くなっていることがわかりました。そしてフルタイムの主婦については下のグラフから、専業主婦やパートタイムの主婦に比べて洗濯にお風呂の残り湯をあまり使用せず、週に数回は給湯器からのお湯を使って洗濯をしている割合が高いという実態がわかりました。
専業主婦とパートタイムをしている主婦の洗濯時に使用する水に関しての調査結果グラフ

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 働く主婦が増えればおのずと洗濯スタイルも変わってきます。家事スタイルに合った機器や方法を賢く選んで暮らしたいものですね。

都市生活研究所 十河 桜子

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