環境問題という社会的要因により、冷房の設定温度をやや高めにして使うようにする傾向はあるが、家庭内の問題として、「家族と設定温度の好みが違うこと」でストレスは感じていないだろうか。
都市生活研究所が2005年9月に実施した「生活に関するアンケート」で、自宅での生活において「空調の設定温度の好み」の違いでストレスを感じるかを聞いた質問では、図1のような結果であった。
性別・年代別で見ると、ストレスを感じている人が最も多いのは30代女性で、ほぼ半数の人が「とても感じる」「感じる」と答えている。
30代は住宅第一次取得層であり、30代男性も約3分の1はストレスを「とても感じる」「感じる」と答えているので、「家族の設定温度の好みが違うことによるストレス」を解消できるような夏の空調があると、住宅購入の決め手の1つになるかも知れない。
高安 光治