新宿、銀座、渋谷などの都心部で、流行を採り入れつつ低価格に抑えた衣料品を短いサイクルで生産・販売するユニクロ、H&M、Forever21など「ファストファッションブランド」の店舗が次々とオープンし、低価格競争が激化する中、それらファストファッションブランドの出店と呼応するかのように次々と都心部に店舗をオープンしている企業があります。
手芸用品・生地・ホビー材料専門店のユザワヤです。新宿の高島屋タイムズスクエアの大きな看板を見かけた方も多いのではないでしょうか。
最近、低価格で購入したシンプルな服に手芸用品店などで購入した素材を使い、独自のデコレーションを楽しむ若年層の女性が増えており、それがユザワヤの店舗拡大を後押ししているそうです。
下記に20代を対象としたライフスタイルに関する調査結果の一部を抜き出してみました。
20代は、将来に備えるための貯蓄意向は他年代よりも高い一方で、無理や我慢をする傾向は低いことがわかります。
これは、堅実な生活を意識するが、無理や我慢はせず、身の丈にあった満足感を求めているとも考えられます。
この堅実な生活を送りたい、満足感がほしい、といったニーズが、ファストファッションブランドの台頭だけでなく、若年層の身の丈にあった満足感="カスタマイズ"ニーズを満たすユザワヤの店舗拡大につながっていると考えられるのではないでしょうか。
今後は、価格の安さと消費者個々のカスタマイズニーズに対応できるバリエーションの豊富さの両要素がそろった商品、サービスが受け入れられやすいかもしれません。
西村智恵