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キッズデザインのマークってご存知ですか?

 先日、中学生になる娘の家庭科で「食品についているマーク」を集めて調べるという宿題がありました。みなさんは、下のマークをどれだけ知っていますか。

食品についているマーク
 それぞれのマークの名前と意味については、上段左端から順に下記のとおりです。


(1)JASマーク:品位・成分・性能等の品質についてのJAS規格を満たす食品や林産物などに付けられる。
(2)有機JASマーク:農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで自然界の力で生産された食品を表し、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられる。
(3)特定保健用食品マーク:食生活において特定の保健の目的で摂取をすることにより、その目的が期待できる食品に付けられる。
(4)特別用途食品マーク:乳幼児、妊産婦、病者などの発育・健康の保持や回復などに適するという特別の用途について表示する。
(5)JHFAマーク:健康補助食品について品目別規格基準に適合した製品に付けられる。
(6)地域特産品認証食品マーク(Eマーク):地域の特色や原材料を活かし、特別な栽培法や原材料の使用・製造法などで生産された食品に付けられる。
(7)公正マーク(飲用乳):全国飲用牛乳公正取引協議会の取り決めに従って適正な表示をしていることを認めるものに付けられる。
(8)SQマーク:(社)菓子・食品新素材技術センターが菓子類の安全と品質保証に必要な項目について試験検査を行ない審査に合格した商品に付けられる。
(9)「歯に信頼」マーク:日本トゥースフレンドリー協会指定の機関の試験検査に合格したお菓子に付けられる。
(10)ハサップ(HACCP)マーク:厚生労働省の総合衛生管理製造過程の承認を受けた施設で製造された商品に付けられる。


 これらのマークの中には私にとって始めて見たモノもあり、このような食品を購入する際にマークに注意したことはほとんどありませんでした。しかしながら宿題でマークを集めるため注意してみると、意外に多くの食品にマークが付いていることが判明しました。私達は意外と商品に付けられているマークという情報を見逃しているのではないでしょうか。


 私の出向しております、NPO法人キッズデザイン協議会のミッションには、"子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン"、"子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン"、"子どもたちを産み育てやすいデザイン"の3つの理念に優れた商品、建築物、サービスに『キッズデザイン賞』という賞を授与して、これらのすぐれたモノ・コトを広く社会に普及・啓発することがあります。その際、キッズデザイン賞を受賞した作品を知ってもらうために、キッズデザインマークの使用をお願いしています。
 インターネットによるお子さま・お孫さんをお持ちの男女1,000名へのキッズデザインに関する意識調査の結果では、キッズデザイン賞の名前やマークを何らかのかたちで知っている人は、34%しかいませんでした。しかしながらキッズデザインの3つの理念について説明すると、84%の人がキッズデザイン賞を受賞した作品は魅力的だと感じてくれます。しかも76%もの人が多少高くても購入してもいいと答えています。そのうち25%の人は価格が10%程度高くても購入する意志があることから、マークと意味が購入者に伝わればその商品価値を認めてくれることがわかりました。

キッズデザインアワード・グラフ

グラフ

 キッズデザインの考え方を、キッズデザイン賞のマークを通じて社会に知ってもらうことは、未来を担う子どもたちの安全で健やかな社会環境の整備つながるとキッズデザイン協議会では考えております。今年で5回目となりますキッズデザイン賞の募集はまもなく始まろうとしています。
 あなたの身の回りでのキッズデザインマークを探してみてください。

青山 勝博

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