2013年も、はや3週間が過ぎ、正月休みが遠い昔のように感じられているのではないでしょうか。
このお正月は最大9連休と長期休暇となり、海外旅行が好調であったようですが、休日が続いたことで「だんだんと曜日がわからなくなった」という方もいらっしゃることと思います。
お正月は、どの曜日も休日気分であったかもしれませんが、普段は何曜日を「平日」「休日」と感じているのでしょうか。
企業や学校において週休2日制が広く採用されるようになったせいか、「月~金曜日は平日、土・日曜日は休日だと思う」という声がきかれます。都市生活研究所の調査でも、月~金曜日は85%以上が「平日」、土・日曜日は7割以上が「休日」と感じていることがわかりました。
多くの人が「月~金は平日、土日は休日」と思っているのですが、性年代別にみると、みんなが同じように感じているわけではないようです。
「平日」の真ん中にあたる水曜日と、「休日」の日曜日の結果をみると、日曜日は、性年代による差がみられるものの75%以上が「休日」と回答しており、おおむね「休日」と感じられているようです。一方、全体的には「平日」と感じられている水曜日については、60~70代男性の約半数が「休日」と感じています。
他の曜日についても同様の傾向であり、60~70代男性にとっては必ずしも「月~金=平日」というわけではないようです。
図2の年代別の「水曜日」の結果では、男性の50代と60代で大きな差が見られ、リタイア後の男性からは「毎日が休日になった」といった声も聞かれることから、仕事の有無が影響を与えていると推測されます。一方、女性は、仕事をリタイアする人が少ないため、年代による差は小さく「月~金=平日」という感じ方のままだと思われます。
団塊世代のリタイアが本格化し、リタイア層向けの「平日」「休日」の過ごし方に関する提案がみられますが、情報を受け取る側の「平日」「休日」の認識と異なっている可能性があります。また、同じ60~70代であっても男女の意識差が見られることから、夫婦間の意識のずれもあるのではないでしょうか。
先入観にとらわれず生活者を見直すことで、意識のずれを回避できるだけでなく、新たな発想を生むきっかけになるかもしれません。