突然ですが、あなたはいくつにみられることが多いでしょうか。
都市生活研究所の調査では、「実年齢よりも何歳上または下にみえると思うか」の質問に対して、約半数が「自分の年齢より下」と回答しており、見た目年齢として、自分の年齢と同等以下と思っている人が多くいることがわかりました。この傾向は年代により差がみられ、年代が高いほど「自分は若くみえる」と思っています。
図1 実年齢よりも何歳上または下に見えると思うか
では、いくつにみられたいと思っているのでしょうか。
願望を聞いてみると、全体としては、見た目年齢と同様に約半数が「若く」みられたいと思っていますが、男女差が大きく、男性は「年相応」が最も多くなっている(約4割)のに対し、女性の約6割は「自分の年齢より若くみられたい」と思っています。
図2 実年齢よりも何歳上または下に見られたいか
さらに性・年代別にみると、男性では50代以上になると「若くみられたい」人が約半数となっていますが、各年代ともボリュームゾーンは「年相応」であり、男性は必ずしも若くみられることは望まないのかもしれません。
一方で、女性の30代以上は「若くみられたい」割合が高まり、30代では1~3歳若く、40代以上になると4~6歳若くみられたい人が最も多くなっています。
図3 実年齢よりも何歳上または下に見られたいか(性年代別)
昨今、男女問わずアンチエイジングが注目され、さまざまなグッズや提案がなされており、取り入れている方も多いのではないでしょうか。
身体的に、いつまでも元気で若くありたいというのは、世の多くの人の共通の思いかもしれませんが、見た目に関しては若ければ若い方がよいというものでもないようです。女性は「ちょっと若く」、男性は「年相応」にみられたいというニーズがあるように、なんとなくトレンドを追うだけでなく、生活者の意識を少し深く探るだけでも、新たな提案のヒントがみえてくるかもしれません。