年の瀬を迎えて、朝の冷えこみも厳しくなり、だんだん布団から出るのがつらい季節になってきました。
さて、あなたは朝、どうやって目覚めますか。目覚まし時計ですか、それともスマートフォンのアラームでしょうか。
都市生活研究所が2014年8月に一都三県の10代から70代の男女に実施した調査によると、最も多い起床方法(図1)は「自然に目覚める」で、平日は50%近く、休日では70%強の人が自然に目覚めていることがわかります。その後「スマートフォンや携帯電話のアラーム」「目覚まし時計」「家族に起こしてもらう」が続きます。
年代別にみると、平日の起床方法(図2)について、「自然に目覚める」は10~30代は3割程度ですが、年齢が上がるほどその割合が高くなり70代では約8割に上ります。特に60・70代では、目覚まし時計やスマートフォン・携帯電話のアラームといった機器を利用する割合が少ないことが特徴としてあげられます。リタイアしている方も増えて比較的朝の時間に余裕があることや年齢とともに眠りが浅くて目が覚めやすくなるといわれていることなどから、機器などに頼らずに目覚めているようです。
一方、若年層をみると、「スマートフォンや携帯電話のアラーム」は、最も多い30代ではその6割が利用しています。スマートフォンや携帯電話は、10~30代にとって「目覚め」という視点で見ても欠くことのできないツールであり、半数以上の人が寝室にも持ち込んで利用していることが見えてきました。
また、10代は、他の年代と比べ「家族に起こしてもらう」が多くなっています。父や母に「朝よ、起きなさい!」と言われている学生の姿が想像できますね。
起床方法ひとつとっても、年代で違いが見られました。年代を考えることは、奥深く、そして興味深いと感じると同時に、自分はどうだろうと、自分自身を振り返る良い機会でもあるように思います。
さぁ、自分に最適の起床方法を模索して、明日も気持ちよく朝を迎えたいですね。