街路樹も色づき、日に日に寒さを強く感じ、街のイルミネーションが派手になってくると、だんだん家の大掃除が気になってくるのは私だけでしょうか?年末だけハウスクリーニングを頼む家庭も増えてきているようですが、やっぱりご自分で、という方もまだまだ多いようです。
先日、「子育てママの時短・省手間」というレポートをリリースし、共働きと非共働きのママたちの家事について意識や実態を明らかにしました。最近は「非共働きママ」といっても趣味やボランティアやPTAなどで大忙しの方々も多数いらっしゃるので、共働きママとそれほど変わらないかと思っていました。しかし、大きな傾向はさほど変わらないものの、細かな部分ではいろいろと違いが出た結果となりました。
家事の時間や手間を省きたい気持ちは共通しているものの、共働きママは時間の短縮・家事の分担を重視し、非共働きママは節約を重視していました。中でも特におもしろく感じたのは、配偶者の家事協力についてです。
「掃除」について、子育てママが重視している点を尋ねた結果が下記のグラフです。時間も手間もかけたくないところや、見た目を美しくすること、汚れをきちんと落とすことなどの項目は、共働きと非共働きとでさほど数字に違いがないのですが、一番差が出たのが「家族と分担する」というところでした。
では、どんな掃除を分担して行っているのでしょうか?
それを直接尋ねた項目はなく、掃除の種類別に頻度を聞いた項目があったので、「掃除機をかける」の項目を見てみます。非共働きママが週に3~4日以上掃除機をかける人が7割いるのに対し、共働きママは週に1~2日以下の人が6割以上。ほぼ毎日掃除機をかける非共働き家庭に対して、共働き家庭の方は週末に重点的に掃除している実態がうかがわれます。
それ以外の掃除ですが、実は掃除機ほど大きく共働き・非共働きの差がついていません。特に窓拭き、エアコンのフィルター掃除、キッチンの換気扇掃除に至っては、むしろ共働きの方が少しだけ頻度が高くなっています。これは、奥様の就業状況があまり影響しない要因であるという可能性を示しています。つまり、その掃除をしているのは配偶者(あるいは家事サービス利用)だから、このような結果が出ていると考えられます。
「家事分担の意識と現状2011」という以前出したレポートでは、「ゴミだし」「風呂掃除」が、夫が参加している家事の特に高い二つでした。その調査によると、「掃除機かけ」は第7位とだいぶ下位の順位となっています。つまり、掃除機かけは主として奥様、それ以外の掃除は旦那様も、というのが実態のようです。
そういう状況の中、共働き家庭のママが高い関心を示したのは「お掃除ロボット」でした。今年、お掃除ロボットは大分話題となりいろいろな機種が増えましたが、まだまだ普及の余地がありそうです。「掃除機かけ」の家事は、夫が分担するより、ロボットが担当する時代の方が早く来るのかもしれません。その方が、文句も言わずにキチンとやってくれますしね......。