一日の終わりにゆっくり風呂に浸かってリラックス、あるいは、一日の始まりに熱いシャワーを浴びてすっきり目覚めたい。お風呂は、生活と切り離そうと思ってもなかなか切り離しにくいものですね。
都市生活研究所が2014年に行った住まいに関する調査では、浴室を自宅の中で「ストレス解消できる場所」などと位置付けている人は三割前後いました(図1)。
しかしながら、同時に不満を持っている人も多いことが分かりました。特に賃貸に住んでいる人は、不満が強いようです(図2)。
住まいに関する調査では「賃貸・集合住宅」居住者の約6割が単身者でした。賃貸単身者は、どのような浴室を理想としているのでしょうか?
2014年度に行った単身者に関する調査(詳細は都市生活レポート「賃貸住宅に住む単身者の暮らし~住まいの現状とライフスタイル~」をご覧ください)によると、賃貸住宅に居住する単身者のうち、男女とも6割以上が「浴槽があること」、また4割弱が「浴槽が大きいこと」を重視すると回答しています(図3)。現在の浴槽の大きさは「足を少し折って入浴するタイプ」が多いですが(図4)、これよりももう少し大きい浴槽が良い、と感じている人は少なくないようです。
単身者に関する調査の結果から、住まい選びにおいて、最も重視する人が多かったのは住居費や利便性でした。これらの要素が住まい選びで第一に優先されることは間違いありませんが、お風呂空間の広さも、住まい選びに強く影響する要素なのではないでしょうか。
今回、賃貸住宅で生活する単身者のデータを一部ご紹介しましたが、マンションを購入した単身者についてまとめたレポート「単身者のマンション購入と暮らし」もありますので、ぜひご一読いただければと思います。