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「荒井麻紀子」 記事一覧

キッチンが「親子の城」に

 キッチンは「主婦の城」といわれることがある。主婦にとっては、自分が中心となって使う場所であり、設備や調理器具類の選択においても主導権を握る場合が多いからだ。また、食事を作って食べる空間は一日のうちで最も長く居る場所である場合も多く、居心地のいい空間であることを望む姿が伺える。  しかし、その城を楽しんで使っている人はそれほど多くない。40代以下の専業主婦の食事作り意識を聞いたアンケートで、食事...続きを読む

快適な暖房環境と省エネの両立に向けて

 1年で一番寒い季節になりました。朝、布団から出るのが辛いのはいつものことですが、それでもタイマーをセットし忘れて部屋が暖まっていない時よりは、暖まっているときの方がスムーズに出られる気がします。そんなわけで、我が家では起きる前にリビングルームを暖めておくことは必須です。その一方で、誰もいない部屋を暖めておくのはもったいない、という人もいます。地球環境のことを考えると、後者の意識を持つべきと理性で...続きを読む

現代の都市生活者が考える「人間らしい生活」とは

 都市生活者への意識調査をしていると、仕事や育児、介護、子供の塾などに追われ、「生活にゆとりがない」とか「もっと人間らしい生活をしたい」というような声が目立ちます。  特に30代以下では、4人に1人が「常にゆとりがない」というデータもあり、生活への不満が最も多い層だと考えられます。  そこで、現代の都市生活者が考える「人間らしい生活」とは、どんなことを指すのか、今年6月に1都3県に住む25歳以上の...続きを読む

家生活の充実が求められる時代へ

 近年、ワークライフバランスへの関心が高まっています。目指すのは、仕事だけでなく私生活の満足感を求めることが当たり前になる社会。人生全体の質を高めるために大変重要な考え方です。 この、ワークライフバランスへの社会的関心の高まりの背景には、仕事中心社会の弊害によって少子化が進展していると指摘する声があります。  つまり、仕事以外の生活の価値観を高めることが、少子化対策につながるというもの。加えて、企...続きを読む

「見える安心」の価値を見直そう

 以前、食の安全についてのコラムを執筆しましたが、いよいよ来月末に、野菜や水産物に使う農薬や医薬品などを細かく規制する制度が導入されます。これにより、農薬等の一定量(「人の健康を損なうおそれのある量」)含まれている野菜や水産物の流通が原則禁止となり、食の安全性が高まります。食品業界によるコスト増分の価格転嫁が生じたり、規制緩和時代の規制強化ではありますが、生活者の行為の実態に即した取り組みであると...続きを読む

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