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「食生活と食文化」 記事一覧

新しいプロダクトの意外すぎる使い方

 ちまたでは「弁当男子」という言葉もすっかり定着し、この猛暑でも公園でお弁当を広げる男性を見かけます。特に若い男性は、小中学校から男女一緒に家庭科を学習しているせいか、調理することへの抵抗感はほとんどないようで、食べているのが自分のお手製であることも少なくないようです。  都市生活研究所で行った調査で、20代に夕食を作る頻度を尋ねたものがあります。若い独身男性といえば平日は外食が多いイメージがあり...続きを読む

新しいプロダクトの意外すぎる使い方

内食化傾向と言えるのか

 最近「内食化」という言葉をよく耳にする。自家用の調味料や加工食品の販売が伸びている理由として、不況のために家で料理をするようになったとの解説がされている。食品だけでなく、ファミリータイプの菓子の売れ行きも好調のようで、内食化の一例として説明されることもある。  自宅での料理は本当に増えているのだろうか。都市生活研究所で3年に1度実施している定点観測調査によると、約8割が常に週に6~7日夕食を家...続きを読む

内食化傾向と言えるのか

省力化や合理化が意味するもの

 GWも終わり、今年度も1ヶ月が経ちました。4月からひとり暮らしを始めた方も多いと思いますが、生活も落ち着いた頃ではないでしょうか。若者のひとり暮らしというと、「家は寝るだけの場所」「食事は外食か購入したもので済ます」といった印象をもたれている方がいるかもしれませんが実態は違うようです。  東京ガス都市生活研究所が未婚ひとり暮らしを対象に実施した調査(2010年1月、N=334)によると、20代...続きを読む

省力化や合理化が意味するもの

手作り弁当

 新学期が始まり、毎日のお弁当作りに精を出されている方も多いのではないでしょうか。ここ数年、お弁当の中身をアニメなどのキャラクターの形に模して作る「キャラ弁」が注目され、大型雑貨店ではキャラ弁専用グッズのコーナーが設けられています。また、自分でお弁当を作る若年男性も増えており、雑誌やインターネットなどでは「弁当男子」の特集記事が多く見かけられます。都市生活研究所の調査によると、20代男性の21.2...続きを読む

手作り弁当

手料理という大切なツール

 正月に帰省すると、決まって煮豚やおでんなどの手作り料理を持たされる。お節料理に飽きたら食べられるようにと、年末に大きな鍋で時間をかけて作ってくれているのだ。その背景には、自分ならではの味を食べてもらうことで「喜んでもらいたい」「役立ちたい」といった気持ちが見て取れる。こうした意識は、都市生活研究所で行った高齢者の食空間調査(2008年10月実施)からも明らかになった。  図1は65歳以上の高...続きを読む

ひとり暮らし高齢男性の台所事情

 敬老の日が近づくと、ひとり暮らしの高齢男性の食事情に思いを馳せる方も多かろう。かくゆう私もそのひとりだ。平成17年度の国勢調査によると、一都三県の高齢者世帯の約9%が男性のひとり暮らしということで、決して多くはないものの、料理経験の乏しい世代ゆえ、心配になる存在である。  そこで今回は、65歳以上の高齢者を対象に行ったアンケート調査の中から、ひとり暮らし高齢男性の台所事情の一部を紹介する。調...続きを読む

炎の匂い

いよいよ3月も終わりです。年度末の忙しさもピークを過ぎ、新年度に向けて準備を始めている時期でしょうか。 今回のコラムは、過去に実施したデプスインタビュー調査の際に頂いた、興味深いコメントについて紹介したいと思います。 このインタビューでは「日頃使っているガス」について、どのようなイメージを持っているか調査したものです。普段お使いになっているガスのイメージは?と聞かれれば、やはり連想される内容は「...続きを読む

子どもがやりたがる料理行為は「トン・こね・ジュー」。

 年末年始は家族で大掃除をするというご家庭がよく見られますが、お料理となると母親が担当し、子どもは食べ終わった食器を流しに運ぶだけという場合が多いのではないでしょうか。文部科学省の調査で、お手伝いをする子どもは道徳観や正義感があるという結果が出ていることからも、お手伝いをすること自体は子どもにとって大事なことですが、何を手伝わせると子どものモチベーションが高まるか、子どもの視点で考えることも大切で...続きを読む

住宅一次取得層が求める食生活シーン~(2)「休日の食事づくりの希望手段」から捉える~

 前回のコラムでは、住宅一次取得層が家庭で「よく作る」メニュー実態を通して、汚れに対して気兼ねなく思う存分料理できるキッチン空間が求められていることを紹介しました。今回はその第2弾として、「休日の食事づくりのための希望手段」から考えられる、住宅一次取得層が名実ともに求めるキッチン空間について考えてみます。  前回と同様、都市生活研究所で2007年11月に25~44歳の既婚女性1100名に対し、...続きを読む

住宅一次取得層が求める食生活シーン~(1)「よく作るメニュー」から捉える~

 住宅雑誌などで目にする最近のキッチン空間は、水回りのひとつというよりむしろ、リビングとの一体空間と位置づけられる傾向が高まっています。そのため、20~40代の住宅一次取得層が建築家と住宅を建てる際にも、キッチン空間のリクエストとして、こうした雑誌で見つけたあこがれのキッチンイメージを示すことが多いそうです。ただし、その大半はキッチンイメージを示すだけで、実際に何ができるとよいかまで考えている人...続きを読む

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