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「住まいと暮らし」 記事一覧

夫はごみ出し?!

 近年、「ワークライフバランス」(仕事と生活の調和)に取り組む企業も増加しており、女性の社会進出だけでなく、「男性の家事・育児」も重要視されているが、実際、男性はどの程度家事を行なっているのだろうか。  都市生活研究所が2008年7月に実施した「生活に関するアンケート」によると、「あなたは家事をどれくらいしますか」について、家事別に聞いた質問では、既婚男性が「主に担当」と回答した割合が最も高かっ...続きを読む

夫婦別室就寝調査より~その3 夫婦別室就寝の寝室はどんな部屋?

 都市研コラムその1(2008年1月7日)・その2(2008年6月30日)でもご紹介したように、都市生活研究所で2007年に実施した「寝室に関する調査」によると、年齢が上がるにつれて「夫婦は別の寝室で寝ている」人が多くなり、50代で約32%、70代以上では約半数になっています。都市研コラムでは、その1で夫婦別室就寝の理由について、その2でその良さについて書いてきました。今回は別室就寝者の寝室とはど...続きを読む

第2回キッズデザイン賞に見る「子どもの個室」のトレンド

 子どもに個室が必要だという意識が近年低下してきている。少子化による「大学全入時代」を迎え、勉強意欲やそのための「子どもの個室」を確保するこだわりが低下したためとの考察が過去の都市生活研究所のコラム(早川美穂『子供の個室』2006年9月19日)に掲載されている。最近ではそれに加えて、家族の繋がりやコミュニケーションを促進する共用空間の充実が求められるようになり、結果として「子どもの個室」に割けるス...続きを読む

理想の洗面室は?(2)~洗面室は「過ごす場所」となることが求められる~

 前回のコラムで浴室隣室空間を、洗面空間(身だしなみ行為を行なう空間)と家事空間(洗濯を行なう空間)を視覚的に分離することにより、それぞれの空間の価値がより高まるのではないかと述べました。今回は、今後求められる洗面空間について、具体的なニーズをご紹介します。  理想の洗面室へのニーズを探るために、深層心理投影法によるインタビュー調査を行ない、分析した結果、3つの特徴的なニーズ((1)気持ちの切り...続きを読む

目指すは、年齢よりも若く

 近年、女性むけファッション雑誌の創刊が相次いでいる。各雑誌がターゲットとする女性の年代は、かつての20代・30代だけでなく、40代(光文社 STORYなど)や最近では50代(集英社 eclatなど)に拡大しているほどである。 各雑誌の表紙モデルをみると、不思議なことに気づく。主たるターゲットとなる年代よりも、少し若い年齢の女性を採用している場合が多いことだ。(30代後半から40代むけ雑誌のPr...続きを読む

暑さが本格的になってくるこの時期、暑い日は、冷房で涼みたいものである。

 環境問題という社会的要因により、冷房の設定温度をやや高めにして使うようにする傾向はあるが、家庭内の問題として、「家族と設定温度の好みが違うこと」でストレスは感じていないだろうか。  都市生活研究所が2005年9月に実施した「生活に関するアンケート」で、自宅での生活において「空調の設定温度の好み」の違いでストレスを感じるかを聞いた質問では、図1のような結果であった。  性別・年代別で見る...続きを読む

夫婦別室就寝調査より~その2

別室就寝の良さは? 図1 夫婦の寝室は一緒か別々か  図1は前回のコラムでもご紹介したグラフですが、年齢が上がるにつれて「夫婦は別の寝室で寝ている」人が多くなっていることがわかります。  今回は、実際に別室で就寝されている方が、何をその「良さ」として感じているかについてお話したいと思います。自由回答で「寝室を別にしてよかったこと」を聞いたところ、図2のような答えが返ってきました。 図2...続きを読む

理想の洗面室とは?(1)

 浴室をリラックス空間として重視する人が増えている。新築住宅では、以前に比べると浴室の広さは広くなり、また浴室設備も充実してきている。最近戸建住宅を新築した人へのインタビュー調査でも、浴室空間を広くとったという人は多かった。その中で、主に女性に見られた傾向として、浴室よりも洗面室を重視する層も見られ、今後は、洗面室の充実が求められると予測される。  浴室隣室空間(=浴室への入り口がある空間)の...続きを読む

キッズデザインの2つの視点 ~子どもたちの「安全・安心」と「健やかな成長発達」の関係~

 有志の企業・団体が集い、経済産業省などとの連携のもと、2006年5月にキッズデザイン協議会が発足した。平成20年2月29日時点で、発足時の2倍を超える74もの企業・団体等が参画している。キッズデザイン協議会が活動スローガンに掲げているものは2つ。1つは子どもたちの「安全・安心」。もう1つは子どもたちの「健やかな成長発達」である。実はこの2つ、相互に密接に関連するものである。  まず、子どもた...続きを読む

省エネなライフスタイルとは?

 都市生活研究所で3年毎に行なっている定点調査で、最も顕著な変化が見られる傾向のひとつに、「環境意識の高まり」がある。  「豊かな生活のためならエネルギー消費量の増加はやむをえない」と回答した人の割合は、最近12年間で約8割から6割へと20ポイントも減少した。「照明をこまめに消すようにしている」、「空調の温度設定を弱めにするよう心がけている」と回答する人も着実に増え続けている(図1)。  これ...続きを読む

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