料理はさまざまなシーンで省エネのコツがあります。
まず、上手なガスの使い方。お湯は、必要なときに必要な量だけ沸かしましょう。電気ポットで長時間保温するより省エネです。
ガスの炎は、鍋底からはみ出た部分は熱が伝わらずにむだになるだけ。鍋底が広いと効率よく温まります。
手順を工夫した時短料理も省エネの味方。異なる具材を同時に鍋で調理すれば、省エネなうえに調理時間も短縮できます。
どうしても出てしまう食品のごみは「買いすぎ」「切り方の工夫」「食べ残し」を意識して減らしましょう。
楽しくお得に作るコツを覚えて、おいしくいただきましょう。
台所でお湯を使うときには、お湯の温度設定を見直してみましょう。温度を下げると省エネになります。
37℃に設定
16.7円/回
40℃に設定
19.6円/回
手荒れも
防げるね!
1,463円
9.0㎥
20.0kg
※冷房期間を除く248日として算出
※20℃(60L)の水道水を使い、湯沸し器の設定温度を40℃から37℃にし、1日2回手洗いした場合
給湯器はガスコンロよりも熱効率が良いため、お湯を沸かすときには、水から沸かすより給湯器のお湯から沸かす方が省エネになります。
給湯器
5.9円/回
水道水
6.4円/回
466円
2.8㎥
6.3kg
※1日3回×365日として算出
※40℃(20℃→40℃まで給湯器)の湯と水温20℃の水を24cmの鍋でそれぞれ2L沸かす場合(給湯器:5.6分、水道水6.8分)
電気ポットでお湯を沸かして保温するよりも、使いたいときに必要な量だけ沸かす方が、使うエネルギーが少なくて済みます。
ガスコンロ
10.7円/日
電気ポット
13.3円/日
1年で
約1,600円も
お得に!
1,574円
45.2kg
※1日1回×365日として算出
※ガスコンロ:20℃の水をやかんで1Lずつ3回沸かした場合/電気ポット(保温利用):20℃の水を3L沸かし、1L使用。残り2Lを4時間保温、1L使用。残り1Lを4時間保温、1L使用した場合
お湯が沸いたらすぐに火を止めましょう。ガスコンロの沸騰自動消火機能や調理タイマー機能を使うと自動消火できるので、むだを防げます。
沸騰後消火
5.2円/回
沸騰後
2分放置
6.3円/回
1,155円
7.1㎥
15.8kg
※1日3回×365日として算出
※24cmの鍋で水温20℃の水を2L沸騰させた後、消火した場合と中火で2分間放置した場合
「食品ロス」とは、食べられるのに捨てられる食品のこと。日本の食品ロスは年間約472万トン。これは国民1人当たり毎日約103g、おにぎり約1個に近い量となり、飢餓で苦しむ人々への国連WFPによる食糧援助量の約1・3倍になります。
家庭の食品ロスの主な原因は食べ残しですが、手つかずのまま捨てられるものも4割以上あります。
食費は家計の支出の約3割にもなります。むだなく買って残さず食べ、食材も家計も上手にやりくりしましょう。
出典:農林水産省および環境省「令和4年度推計」より作成