脱炭素化というと難しそうですが、CO2(二酸化炭素)を減らすことは、暮らしのエネルギーのむだを減らすこと。
たとえば、家庭で使うエネルギーの約3割が「給湯」ですが、お風呂やキッチンの給湯温度や使用時間を少し変えるだけでエネルギーの使用量は大きく変わります。また、電力消費量の多い古い家電を省エネタイプに買い替えるのも効果的です。
この冊子を使って、毎日の暮らしのむだを減らすコツをぜひ覚えてください。地球にもお財布にもやさしい暮らしを、みんなで始めましょう。
家庭での消費は動力・照明他、給湯、暖房、厨房、冷房の順で使用量が多くなっています。家電製品の保有数の増大や大型化・多様化などもエネルギー消費量増加の要因となります。
出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2024」より作成
2020年、日本は「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現をめざす」と宣言しました。
「全体としてゼロ」とは、温室効果ガスの「排出量」*から、植林などによる「吸収量」*を差し引き、合計を実質的にゼロにすることです。
*温室効果ガスの「排出量」「吸収量」は、いずれも人為的なものとする。