このままでは、日本の四季も
美しい砂浜も消えてしまう

地球温暖化が進むと私たちの暮らしはどうなる?

IPCCの予測通り平均気温が約5.7℃上昇したら、生活にどんな異変が起きるのでしょう。
熱帯の蚊が繁殖して感染症が広がり、満開の桜は卒業式の風物詩となるかもしれません。海水浴客で賑わっていた多くの砂浜が消え、巨大台風などの自然災害も増えると予測されています。
日本の四季の恵みも一変します。高温などにより米は品質が下がり、果樹の主力産地は栽培しにくい気候となりミカン・リンゴ・ブドウ等の果物は貴重品に。
そうした異変を食い止めるため、日本は2030年度までに2013年度比で温室効果ガスを46%削減する目標を立てました。そのために、家庭の排出量も減らす必要があるのです。
今なら、まだ間に合います。
一人ひとりの行動が未来の暮らしを変えるのです。

  • インフラの機能停止
  • 生態系の損失
  • 海面上昇・高潮
  • 水不足
  • 漁業への被害
  • 熱中症
  • 洪水・豪雨
  • 食糧不足

地球温暖化が進むことで、自然環境や生態系が影響を受けるだけでなく、人間社会における都市機能や食糧・水、健康などへの被害も予測されています。

さすてなコラム③

海面1m上昇で日本の砂浜の9割が消える

温暖化の影響は私たちの暮らしにも現れ始めています。
ここ数年、増え続けている記録的な豪雨や熱帯夜、真冬日や降雪量の減少は温暖化の影響だといわれています。九州などに生息するクマゼミやナガサキアゲハが関東で確認され、桜の開花日も早くなってきています。

海水温の上昇でサンゴが白化したり、東京湾で南方系のチョウチョウウオが確認されたり、スルメイカやサンマの漁場や漁期にも変化が見られるようになってきました。
日本の砂浜の多くは緩やかな勾配のため、海面が1m上昇すると砂浜が約100m後退し、砂浜の約9割が消失するといわれています。また、海面上昇や豪雨の増加は海抜の低い都市部に水害をもたらします。東京では約150万人が海抜ゼロメートル地帯に住んでいます。

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