料理をつくる

知っ得!⑨

エコ・クッキングでCO2を減らそう!

エコ・クッキングは、環境のことを考えて「買い物」「調理」「食事」「片づけ」をすることです。エコ・クッキングの基本を覚えて、食生活から出るCO2も光熱費も減らしましょう!

私たちの食生活と消費エネルギー

「食生活」と聞くと、料理や家族と囲む食卓などが思い浮かぶでしょう。でも、料理に使う食材の生産・加工、それを運んだり売買したりする流通過程、そして、できた料理を食べた後の片づけも食生活です。
エコ・クッキングは、そうした食生活全体で使うエネルギーやごみを少しでも減らして、環境に負担をかけないようにしようという取り組みです。食材や水、エネルギーのむだ遣いを減らすことはもちろん、食品の過剰包装の削減や容器のリサイクル、さらには買い物のときに環境のことを考えて食材や生産者、お店を選ぶことも大切です。
エネルギーやごみを減らせば、CO2(二酸化炭素)だけでなく、光熱費やごみも減って生活にゆとりが生まれますよ。

食材が店頭に並ぶまでの過程も大事

1年中、店頭に並ぶトマト。旬を迎える夏に畑で収穫するものと比べると、冬の温室栽培は約10倍ものエネルギーが必要になります。
安く買える輸入品も、船や飛行機を使って運ぶためのエネルギーが必要です。
値段だけでなく、季節や産地も考えてエコな食材を選ぶようにしましょう。

〈食べものが私たちの口に入るまで〉

  • 生産
  • 収穫
  • 運ぶ
  • お店

食材の生産から販売までのそれぞれの段階でたくさんのエネルギーが使われています。

↓

エコ・クッキング

私たちができること

  • 買い物
  • 調理
  • 食事
  • 片づけ

*エコ・クッキングは東京ガス株式会社の登録商標です。

Let's Eco Cooking! エコ・クッキングを始よう!

①買う生産や運搬過程を考えて

旬の食材を選べば、生産に使うエネルギーが少なく、栄養があって安い。

買い物メモを使い必要なものを必要なだけ買う。

地元産や国産で地産地消すれば、運搬エネルギーも少ない。

②つくる食材もエネルギーも有効活用

食材は同時に調理。
1つの鍋を使い回す。
余熱も利用して省エネ調理

食材は野菜や果物の皮、芯や茎などもむだなく利用

鍋底の水滴を拭き、鍋底に合った火力で、ふたをしてエネルギーを上手に使う

③食べる食べ残しを減らす

食べられる量を盛りつけて残さない

料理の作りすぎに気をつけて、残った料理はリメイクを。

④片づける節水や生ごみの捨て方を工夫

節水を心がけ、洗い物は古布などで汚れを拭きとり、汚れの少ないものから洗いおけで洗う。

生ごみは、チラシで作ったごみ入れや、ざるなどで水気を取って捨てる

エコ・クッキングでCO2は半分に減る!

大学生を対象に1食分の献立をいつも通り作り、消費したガス、水、生ごみの量を量り、その後、エコ・クッキングの教育を行ってから同じ献立でもう一度調理した結果、ガス、水、生ごみの量は大きく減少。CO2に換算すると、なんと半分も削減できるという実験結果が出ています。

エコ・クッキングの効果〈CO2排出量の削減〉

出典:日本家庭科教育学会誌「家庭科教職履修生に対してのエコ・クッキングの教育効果」(2007年)

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