エコ・クッキングでCO2を減らそう!
エコ・クッキングは、環境のことを考えて「買い物」「調理」「食事」「片づけ」をすることです。エコ・クッキングの基本を覚えて、食生活から出るCO2も光熱費も減らしましょう!
エコ・クッキングは、環境のことを考えて「買い物」「調理」「食事」「片づけ」をすることです。エコ・クッキングの基本を覚えて、食生活から出るCO2も光熱費も減らしましょう!
「食生活」と聞くと、料理や家族と囲む食卓などが思い浮かぶでしょう。でも、料理に使う食材の生産・加工、それを運んだり売買したりする流通過程、そして、できた料理を食べた後の片づけも食生活です。
エコ・クッキング*は、そうした食生活全体で使うエネルギーやごみを少しでも減らして、環境に負担をかけないようにしようという取り組みです。食材や水、エネルギーのむだ遣いを減らすことはもちろん、食品の過剰包装の削減や容器のリサイクル、さらには買い物のときに環境のことを考えて食材や生産者、お店を選ぶことも大切です。
エネルギーやごみを減らせば、CO2(二酸化炭素)だけでなく、光熱費やごみも減って生活にゆとりが生まれますよ。
1年中、店頭に並ぶトマト。旬を迎える夏に畑で収穫するものと比べると、冬の温室栽培は約10倍ものエネルギーが必要になります。
安く買える輸入品も、船や飛行機を使って運ぶためのエネルギーが必要です。
値段だけでなく、季節や産地も考えてエコな食材を選ぶようにしましょう。
食材の生産から販売までのそれぞれの段階でたくさんのエネルギーが使われています。
私たちができること
*エコ・クッキングは東京ガス株式会社の登録商標です。
旬の食材を選べば、生産に使うエネルギーが少なく、栄養があって安い。
買い物メモを使い必要なものを必要なだけ買う。
地元産や国産で地産地消すれば、運搬エネルギーも少ない。
食材は同時に調理。
1つの鍋を使い回す。
余熱も利用して省エネ調理。
食材は野菜や果物の皮、芯や茎などもむだなく利用。
鍋底の水滴を拭き、鍋底に合った火力で、ふたをしてエネルギーを上手に使う。
食べられる量を盛りつけて残さない。
料理の作りすぎに気をつけて、残った料理はリメイクを。
節水を心がけ、洗い物は古布などで汚れを拭きとり、汚れの少ないものから洗いおけで洗う。
生ごみは、チラシで作ったごみ入れや、ざるなどで水気を取って捨てる。
大学生を対象に1食分の献立をいつも通り作り、消費したガス、水、生ごみの量を量り、その後、エコ・クッキングの教育を行ってから同じ献立でもう一度調理した結果、ガス、水、生ごみの量は大きく減少。CO2に換算すると、なんと半分も削減できるという実験結果が出ています。
出典:日本家庭科教育学会誌「家庭科教職履修生に対してのエコ・クッキングの教育効果」(2007年)